資金計画を立てる際に覚えべき6つの係数【FP3級試験】

今回はFPが資金計画を立てる際に使用する6つの係数について紹介します。

例題には、計算問題もでてきます。

自分で計算をしても構いませんが、正しく計算するためにも計算機を用意しましょう。

6つの係数の概要

6つの係数の概要

資金計画を立てる際の係数はこちらの6つです。

  • 終価係数
  • 現価係数
  • 年金終価係数
  • 減債基金係数
  • 資本回収係数
  • 年金現価係数

詳しく見ていきましょう。

終価係数

現在の金額を複利で運用した場合、一定期間後の金額を求めるときの係数。

 100万円を年利3%で運用したときの10年後の金額はいくら?

現価係数

一定期間後に一定金額を達するために必要な金額を求めるときに使用する係数。

例 年利3%で10年後に100万円用意するには、いくら元本が必要?

年金終価係数

毎年一定金額を積み立てたときの、一定期間後の元利合計を求める係数。

例 年利3%で毎年10万円を5年間積み立てた場合、合計いくらになる?

減債基金係数

一定期間後に一定金額を用意するために、毎年必要な積立額を計算する係数。

例 年利3%、10年後に100万円を用意するには、毎年の積み立てはいくら必要?

資本回収係数

現在の一定金額を一定期間で取り崩したときに、毎年の受け取り額を出す係数。

例 100万円を年利3%で運用しながら5年で取り崩すと、毎年の受取額はいくら?

年金現価係数

将来の一定期間にわたって、一定額を受け取るために必要な元本を計算する係数。

例 10年間にわたって10万円ずつ受け取りたい場合、年利2%のとき必要な元本はいくら?

 

6つの係数の計算方法と考え方

それでは6つの係数の計算方法について具体的に紹介します。

実際に例を挙げて計算式をのせていきます。

6つの係数の計算は係数表が用いられます。

▶期間10年の場合の係数表

係数\利率1%2%3%4%
終価係数1.02101.0331.10411.1573
現価係数0.95230.92220.90570.8698
年金終価係数5.00025.10105.20405.368
減債基金係数0.19630.19530.19220.1898
資本回収係数0.20000.20890.21220.2222
年金現価係数4.9854.8824.71354.5797

終価係数

終価係数

100万円を年利2%で運用したら10年後はいくら?

100万×1.1041=1,104,100円
最終の金額を求めるので、終価と覚えましょう。

 

現価係数

現価係数

年利3%で10年後に100万円用意するには元本はいくら必要?

100万×0.9057=905,700円
元本=現在の金額よって現価係数と覚えましょう。

 

年金終価係数

年金終価係数

年利1%で毎年10万円を10年間積み立てたら、10年後はいくら?

10,000×5.0002=5,0002円
年金形式で積み立てて、最後の値段を求めるので年金終価係数です。

 

減債基金係数

減債基金係数

年利3%、10年後に100万円を用意するには、毎年いくらの積み立てが必要?

100万×0.1922=192,200円

  

資本回収係数

資本回収係数

100万円を年利4%で運用しながら、10年間で取り崩した時の毎年の受取額は?

100万×0.2222=222,200円
取り崩し=回収で覚えよう!

  

年金現価係数

年金現価係数

10年間かけて20万円ずつ受け取るには、年利2%の場合、必要な元本はいくら?

200,000×4.7135=942,700円
年金形式で受け取るときの現価(元本)を求めるので年金現価!

 

ややこしいですが、計算問題をくりかえして覚えていきましょう。

 

資金計画6つの係数の練習問題

以下の資料を用いて、〇か×かで問題を答えなさい。
(金額は万円未満を四捨五入すること)

【資料:期間5年、年利3%の係数表】
終価係数…1.15 現価係数…0.863 年金終価係数…5.55
減債基金係数…0.23 資本回収係数…0.32
年金現価係数…4.47

(1)300万円を年利3%で運用した場合の5年後の金額は460万円である。
(2)年利3%で5年後に500万円を用意するためには、毎年100万円ずつ積み立てが必要。
(3)5年にわたって300万ずつ受け取りたい。年利3%で必要な元本は980万円である。
(4)年利3%で5年後に400万円準備するのに必要な元本は345万円である。
(5)360万円を年利3%で運用しながら5年間で取り崩した場合の毎年の受取は115万円である。
回答

(1)×
 終価係数を用いて計算。
 300万円×1.15=345万円

(2)×
 減債基金係数を用いて計算。
 500万円×0.23=115万円

(3)×
 年金終価係数を用いて計算。
 300万円×5.55=1,665万円

(4)〇
 現価係数で計算する。
 400万円×0.863=345.2万円
 四捨五入して345万円となる。

(5)〇
 資本回収係数で計算。
 360万円×0.32=115.2万円
 四捨五入して115万円となる。

かりん
かりん

難しいけど、いっぱい練習問題を解いてみよう!

 

資金計画6つの係数のまとめ

資金計画6つの係数まとめ

いかがでしたでしょうか。

少しややこしい計算問題ですが、慣れれば意外と簡単♪

過去問にもよく出題されている問題なので、完璧にできれば点数が稼げるポイントかも。

繰り返し練習問題をこなすことで、覚えてくるので何度も挑戦しましょう。

今後、練習問題の記事も作成する予定なのでご期待ください。

\理解できれば次へ/

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