今回は貯蓄型金融商品の基本について勉強します。
実際の金融商品の種類などは次回で詳しく勉強しますので、まずは基本をおさえましょう。
\前回の内容がこちら/
貯蓄型金融商品とは
貯蓄型金融商品とは、預貯金のこと。
元本が保証され、いつでも引き出すことができるのが特徴です。
預貯金=預金と貯金
銀行に預けたら預金で、ゆうちょや農協に預けると貯金って言うよ!
利率と利回り
利率
利率とは、元本に対する利息の割合です。
利回り
利回りとは、元本に対する1年あたりの収益です。
一定期間の収益合計を1年あたりに換算して、それをはじめの元本で割って計算します。
利回り=収益合計÷預入年数/はじめの元本×100
100万円を預けて、1年目の利息が200円、2年目の利息が204円だったら?
(200円+204円)÷2年/100万円×100=0.0202%
単利と複利
利息の計算方法には、単利と複利があります。
単利
預け入れたはじめの元本のみに利息がつく計算方法です。
元利合計=元本×(1+年利率×預入期間)
100万円を年利3%で3年預けたとき単利ではどうなる?
100万円×(1+0.03×3年)=109万円
複利
一定期間ごとに支払われる利息も元本に含めて、次の利息を計算する方法です。
利息が1年に1度つくものを1年複利、半年に1度つくものを半年複利があります。
❁1年複利❁
元利合計=元本×(1+年利率)年数
❁半年複利❁
元利合計=元本×(1+年利率/2)年数×2
100万円を年利3%で3年預けたとき1年複利ではどうなる?
100万円×(1+0.03)3=109.2727万円
複利の場合は?
100万円×(1+0.03/2)3×2=109.3443万円
固定金利と変動金利
金利には、固定金利と変動金利があります。
固定金利
預入から、満期まで金利が変わらないものを固定金利といいます。
変動金利
市場金利の変化で金利が変動するものを変動金利といいます。
固定金利と変動金利どっちがいいの?
現在の金利が高く、今後金利が低くなる(景気が悪くなる)と予想される
→固定金利(今の高い金利で預けるのが得)
現在の金利が低く、今後金利が高くなる(景気が良くなる)と予想される
→変動金利(今後の金利upに期待)
利子と税金
預貯金の利子は、利子所得として課税されます。
20.315%(所得税15%・復興特別所得税0.315%・住民税5%)の源泉分離課税となります。
H25年から復興特別所得税が課せられるようになったけど、試験問題では考慮しない税率で出題されることが多いよ!問題文の指示に従って回答してね♡
貯蓄型金融商品 練習問題
〇か×かで答えよ
(1)複利は、預け入れた当初の元本にのみ利息が付く計算方法である。
(2)100万円を利率3%(1年複利)で4年間預けたときの元本と利息の合計は、150万円である。
(3)市場金利の変化に応じて金利が変動するものを変動金利という。
(1)×
複利は、利息も元本に含めて次の利息を計算する方法です。
(2)×
100万円×(1+0.03)の4乗=160.47064…..
約160万円になります。
(3)〇
貯蓄型金融商品 まとめ
いかがでしたでしょうか。
銀行などでなんとなく預貯金をしていたけど、利息ってこんな仕組みになっているんだ!
と改めて理解できた方もいるのではないでしょうか。
今回の内容をまとめておきます。
- 金融貯蓄型商品
預貯金のこと
元本保証、いつでも引き出せる - 利率:利息の割合
利回り:元本に対する1年の収益 - 単利:元本のみに利息がつく計算
複利:利息も元本に含めて利息計算 - 固定金利:金利変化なし
変動金利:市場金利に合わせて金利が変動 - 預貯金は利子所得として課税あり
→20.315%
\次は金融商品を具体的に解説/
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