ここからは損害保険について勉強します。
まず初めの今回は損害保険の概要やしくみ、基本用語などをまとめていきます。
\前回までは生命保険/
損害保険とは
損害保険とは、事故や災害などで発生した損害を補填するための保険です。
損害保険の基本用語
保険契約者 | 保険会社と契約する人 |
被保険者 | 保険の対象となる事故が発生したとき、補償を受ける人 |
保険金額 | 契約のときに決める保険金額 |
保険金 | 事故は発生したとき、保険会社から支払われるお金 |
保険価額 | 事故が発生したときに必要である損害の最高見積額 |
告知義務 | 契約時に契約者が保険会社に真実を告げる義務 |
通知義務 | 契約後の変更時、保険会社が事実を通知する義務 |
よくでてくる言葉なので、忘れたらここに戻ってきてね♥
損害保険の仕組み
損害保険の原則や構成について軽く触れておきます。
損害保険の基本原則
損害保険も生命保険と同様、大数の法則と収支相当の原則でなりたっています。
詳しくはこちら 保険の基本
損害保険はこれに加えて、次の二つの基本原則があります。
- 給付・反給付均等の原則
危険度に応じた保険料を負担しなければならない原則
レクシスの原則ともいう - 利得禁止の原則
保険金の受取りで儲けを得ることは禁止という原則
→実際の損失額を限度に保険金が支払われる(実損払い)
損害保険料の構成
損害保険も生命保険と同じで、純保険料と付加保険料で構成されています。
詳しくはこちら
詳しくはこちら 生命保険のしくみ
超過・全部・一部保険
損害保険は保険金額と保険価額によって、超過保険、全部保険、一部保険とに分けられます。
超過保険
保険金額が保険価額よりも大きい保険。
損害額は全額支払われます。(実損てん補)
全部保険
保険金額と保険価額が同じ保険。
損害額は全額支払われます。(実損てん補)
一部保険
保険金額が保険価額よりも小さい保険。
比例てん補といって、保険金額と保険価額の割合によって保険金が削減されます。
損害保険のしくみ 練習問題
〇か×かで答えよ。
(1)損害保険は、利得禁止の原則にて損失額の2倍を限度に保険金が支払われる。
(2)損害保険は純保険料と付加保険料から構成されている。
(3)超過保険とは、保険金額が保険価額より小さい保険をいう。
(4)一部保険は、保険金額と保険価額の割合によって保険金が払われる。これを比例てん補という。
(1)×
損失額を限度に保険金は支払われます。
(2)〇
(3)×
超過保険は保険金額が保険価額より大きい保険です。
(4)×
比例てん補といいます。
損害保険のしくみ まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここは損害保険の概要になります。
さらっと見ておき、分からなかったときは戻って振り返りをするのがおすすめです。
今回の内容をまとめておきます。
- 損害保険独自の原則
*給付・反給付均等の原則
*利得禁止の原則 - 損害保険の種類
超過保険:実損てん補
全部保険:実損てん補
一部保険:比例てん補
\次回からは詳しくなるよ/
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